2013年1月31日木曜日

作家紹介vol.6






金藤 みなみ Minami KINTO

  





金藤 みなみ「Achela,大岡川をのぼる、くだる。」2013
   








金藤 みなみ「シャドウワーク」2013









金藤 みなみ「宿」2013







「土地を異化する為のパフォーマンス」

はじめまして。このブログをみてくださってありがとうございます。
私は絵画研究領域にいながら、普段はパフォーマンスをしている、と言える存在です。

私が『宿』と呼ぶ作品をつくる際に主に関心を寄せたテーマは地域性です。これまで、東京、ソウル、ヘルシンキ、黄金町等各地を転々とし、妖怪のようなかぶり物を被り、’歩き去る’パフォーマンス記録を収集してきました。私の作品にとって"異化"は重要なテーマです。例えば、東京の繁華街と東北の農村で、同じパフォーマンスをし、2つの映像を比べると、街の人々のリ・アクションの違いに気づきます。東京では人々はシャイで、慌ただしく通り過ぎ、まるでパフォーマーが"見えない存在"かの様に映ります。東北では、壮大な景色とともに何気ない人々の声かけが土地の存在を浮き上がらせました。その土地で暮らす人が、その映像を見て、"土地が違って見えた"と感想をくれました。その土地を行き交う人々の息づかいが。映像を通して土地にある'何か見えないもの'が可視化され、パフォーマーが'歩き去'った後も鑑賞者に土地の存在を感じさせます。

このプロセスを断続的に行い、シーンを繋げる事で、定点としての故郷を背負って歩き続ける姿を引き出します。

今回の展示ではイベントも充実していますので、
是非お誘い合わせの上ご来場ください:)

私はパフォーマンスもする予定です。







神保 光宏 Mitsuhiro JIMBO







神保 光宏「あらわれ」2012










神保 光宏「渾渾」2012








私の近作は、屋外(実際のモチーフがある場所)での制作を重視している。その場所には、草のにおい、風、日光、気温や湿度など、視覚以外の感覚への刺激が浴びるほどにある。それらの感覚を意識して、もう一度よく見るということ。それが視覚を超えた何かにつながるのかもしれない。 
視覚だけを分けて考えるのではなく、自らその場へ行きそこで感じること、自分の体から涌き上がるなにかこそ、「風景」なのかもしれない。 
私自身が「みえないもの」を見たい、感じたいということが、私の制作の根源的なモチベーションだといえる。










北浦 実奈 Mina KITAURA







北浦実奈「夜行天使」2012



 





北浦実奈「天使のごはん」2012









北浦実奈「ssssssssssss」2012







「てんしのたび」

天使は旅をする
群れをなしてずうっと飛んでゆく
天使の大移動だ
天使が動くと
大気も動く
地球の自転

右へ右へと回っているこの場所は
じいっと動かず立っていると思っても
一秒あとには同じ場所にはわたしはいない

天使は右から左へと飛んでくる

地球に立つわたしと天使とがぶつかるとき

爆発し
星星が散り
宇宙になる




私の描く天使は、決まって左へと飛んでゆきます。
何故左へと飛んでゆくのかと考えたとき、
時間の流れに逆向する時を超えた存在が天使なのだと気づきました。
地球は右へと廻り、時計やカレンダーも右側へ進むことの繰り返しをします。
時を重ねた今、何百年も前に描かれた教会の壁画や絵画が残っています。
彼らは生きています。
魂のこもった絵画や作品は時を自由に飛び越えるこのとできる
天使という生き物なのです。









vol.6 金藤 みなみ 神保 光宏 北浦 実奈

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